■横浜のれん会

 横浜駅のシウマイ弁当であり、シウマイ娘、ひょうちゃんであり、崎陽軒であり、ヨコハマである。
 創業、明治41年6月、横浜駅構内で鉄道構内営業の許可を受け開業した。普通弁当15銭、上質弁当25銭だった。4代目横浜駅長・久保久行は鉄道退職に当たりこの許可を受けた。久保は長崎の生まれ。長崎に唐人たちは太陽が長崎の崎(岬)から見えるため、崎陽または崎陽道と呼び、これが日本人にも愛称されていた。このため社名を崎陽軒とした。当時、上海にいる日本人に手紙を出すにも「長崎県上海」と書いて届いたほど長崎と中国とは互いに親近感があった。
 個人経営から大正4年、匿名組合となり同6年、野並茂吉支配人となる。同12年匿名会社を解散、合名会社崎陽軒となり、野並茂吉代表社員に就任。野並は栃木県の加蘇村加園出身。

 12個入り1折50銭だった。
 昭和25年、シウマイ娘登場。最初はモダンなウェイトレススタイル、その後、華やかな赤いワンピースにタスキをかけた。獅子文六の「やっさもっさ」がきっかけで、同28年には松竹大船が映画化。桂木洋子、佐田啓二が主演、渋谷実監督だった。
 同29年にはシウマイ弁当が出現。こんどは折箱の中に横山隆一描くひょうちゃん(醤油入れ)が話題づくり。
 平成8年9月、崎陽軒本店をオープン『横浜料理』を提唱している。中国料理、イタリア料理、ビアレストランもある。
 崎陽軒は「シウマイ事業」「弁当事業」「点心事業」「レストラン事業」「本店事業」を五つの柱としている。

 昭和3年、のちに横浜名物といわれるシウマイ販売をはじめた。野並社長と久保健の共同研究に中華街からスカウトしてきた点心の名手・呉遇孫の協カを得た。豚肉と北海道産の帆立貝の貝柱でねり合わせ「冷めても美味」横浜崎陽軒のシウマイをここに確立。

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